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スピードグルーミングについて

質問-


Q:ベットトリマー:この仕事を長年やってきたインストラクターとして、カナダのスピードを重んじるトリミング技術をトリマーを目指す日本の方にすすめるあなたの個人的な理由や考えについてお話ししていただけますか。


   A: カナダのトリミングはペットにストレスを与えない技術であるとか、トリマーの仕事が楽に早く、美しくできる技術であるとか、今まで繰り返し述べてきましたが、日本のペットトリミングでも、カナダのペットグルーミング技術でも目指すものはほとんど同じものです。ただ仕事のやり方に少し違いがあります。


 北アメリカのトリミング技術は、トリマーの立場から「より人間らしい働き方」がしたいために発達してきた技術ではないでしょうか。


●北米のペットトリマーはこの仕事が楽しいと思ってやっている人がほとんど


 日本のトリマーの方で、この仕事はきつい、汚い、危険、低賃金、長時間労働、だけど犬が好きだからトリマーの仕事が続けていられるというようなことを述べられる方が時々います。皆さんの中にも他のホームページでこういう意見を読まれた方がいると思います。


 たぶんそういう意見を述べるトリマーの方にとっては、自分の感じた厳しい現実を正直に述べていることや、やり場のない不満があるにもかかわらず、この仕事になお魅力を感じていること。そして、この仕事を続けてゆきたいと思い、自分自身や同じ立場の方を励ましておられるのだと思うのです。


 私はそれらの意見を茶化すつもりはありません。しかし、この仕事に対して同じような意見を述べる北アメリカのトリマーに出会ったことがないのです。北米のトリマー・ペットグルーマーでこういう感じ方をする人はそれほど多くないのではという気がします。ものの見方や考え方は人それぞれですけれど。


●私にとってもこの仕事はやっていて楽しい仕事、報われるやりがいの感じられる仕事


 さっきの意見に少し私的な反対意見を述べてみます。


 この仕事はきつい:

 反対意見: 日本でこの仕事をやっている方で特に腕をいためている方が多い、また残念ですけど中年以降もこのキャリアを続けている方が日本ではとても少ないのは事実です。一日にこなす頭数など仕事量は日本よりもこちらのトリマーの方が多いと思いますが、こうしたことは私の仕事のやり方ではほとんど問題になることはありません。


例えば、日本のトリマーでは、腰痛がこの仕事の職業病であるとか、毛が皮膚に刺さってちくちくする、とても不愉快。また気管を痛めたりすることも多い。腕を痛めて、腱鞘炎になってつらい時がよくある。この仕事は肉体的に若者に適した仕事で、歳をとってもやれる仕事ではない・・・などなど日本のトリマーの間ではよく聞く意見です。


でも、カナダならこういう意見がいかにナンセンスでばかばかしいジョークか。こういう話題がこちらのペットグルーマーの間で仕事の問題として話されることはありません。


「カナダ流ペットグルーミング」ではこういう不愉快なトラブルはとても少ないです。

 

カナダのグルーマーの方でも、私の生徒からでも「この仕事は体にきつい重労働」という言葉を冗談でも聞いたことがありません。 


 日本のトリミングを指導されている方は、「いい仕事をしろ」とは言っても、トリマーとして実際に働いている方のもつ問題や実際のショップのやり方の改善に関心を持つ方が多くいないのは残念に思います。


プロフェショナルのトリミング技術はただ美しく犬をカットするだけでないはずです。快適に、安全に、ヘルシーに、そして疲労しないでできるようにならないと、息の長い仕事ができませんし、だれでも安心してできるキャリアと呼べないのではないでしょうか。


 この仕事は汚い:

 反対意見: 自慢させてください。私のワークショップは普通のオフィスと同じぐらいきれいで清潔です。いっさい匂いなどしませんし、お客様が驚くぐらいです。

 

 いつも清潔なワークショップでわんちゃんを扱っていることは、犬のためだけでなく、仕事のポリシーとして、またここにあるペットサロンのセールス・ポイントにしています。


 ワークショップが毛だらけになることはほとんどありません。仕事場は一日の大半を過ごす場ですし、気持ち良く働きたいですから、いつもクリーンな環境で仕事してます。


 確かに、汚い犬とかも来ますけれど、仕事が終わって見違えるようになって、はしゃいで、こんなにきれいな姿にしてくれて 「Thank you 」と言っている犬の顔を見ると、汚い仕事だなんて思ったことありません。


この仕事は危険:

 反対意見: 長年この仕事をしていますから、だいたいの犬はコントロールできますし、いろいろな道具を使ってやることも考えています。犬に傷をおわせないための技術もノウハウを蓄積しています。犬に噛まれる事故はほとんどありません。 


私の仕事では、わんちゃんを何時間も立ちっぱなしにすることはありません。トリミングはスピードが大切と思っていますし、 わんちゃんにストレスを与えないようにと心がけています。特にさっさと仕事することで、犬もストレスがありませんから、マナーのいい子にそれだけ多くめぐり会うことができているのかもしれません。


 この仕事は低賃金、長時間労働:

 反対意見: できればそのような仕事をやらないですむように、私はペットグルーマーの仕事につきました。


一時期低賃金に甘んじることは仕方のないことと思いますが、一生こんな状態が続くのでは、いくら犬が好きでも・・・・・・私でも考えてしまいます。

これで生計が立てられるようになって、普通の生活ができるようにならなければ、トリマーをキャリアとして選ぶ意味がなくなりますし、とても他の人にも薦められません。

 


これらが皆さんが体験する真実なら、だれもトリマーなどやりたいと思う人はいなくなってしまいますし、このキャリアもトリミングサロンもすたれるはずです。


 こういう悩みについてや働き方についてはPet Grooming Report でも書きました。興味のある方はお読みください。



●トリマーの仕事はけっして上記のような仕事である必要はない。

楽しんでできる、楽にできる、そして夢のある仕事にできる


 手早くやる技術や工夫次第で、このトリマーという仕事は比較的短時間に、それなりの悪くない収入を得られる仕事だと私は信じていますし、それを実践されているトリマーの方はたくさんいます。


 前にも書きましたが、北アメリカの平均的なトリマー・ペットグルーマーが一日にこなす仕事量を考えてみてください。一頭あたりのチャージはあなたの住む近くのペットショップを調べればすぐに分かることです。

 

 普通のオフィスワークと同じぐらいか、少なめに働いて一日どれだけプロデュースできるか想像できるはずです。これだけ仕事ができれば、トリマーとして勤めていたとしてもこのような悩みは少なくなるのではないでしょうか。


 このトリマーのキャリアを志す方は女性が多いと思いますが、仕事するだけでなくて、女性にとって家族の面倒をみたり、家庭の雑事をかたずけたり、自分のために費やす時間も仕事と同じぐらいに大切ですし、仕事以外のこうした面をないがしろにせずにおれないとしたら、仕事のやり方の何かが間違っている気がします。


 つらいことをじっと耐えてやってゆくことが努力することであり、そうやってきびしい経験を積まないと上達しないし、一人前のトリマーとは言えない ---- みたいなことを言う方が日本では多い気がします。


トリマー トリミング

 でも、このトリマーという仕事はやっていてほんとうに楽しい仕事ですし、上記の悩みは工夫次第でどうにでもなることです。


 そしてこれらは努力などには関係なく、「当スクールで学ぶスピードトリミングの技術・練習」でもかなりの部分を解決できることです。この技術は毎日実際の犬を使って集中的に仕上げの訓練を受けなければ取得できる技術ではありませんが、それでも一人前になるのに、日本式のように何年もかかるものではありません。


●北アメリカのペットグルーミングはこの仕事で、生活を楽しむ心の余裕を持つためのプロフェショナルの高等技術


 仕事は集中して効率よくやり「手ぎわよく」さっさと終わらせて、お客様に満足していただけるいい仕事をすること。そして十分な仕事をこなしてそこそこの収入をつくりだし、仕事が終わったら他の喜びのために時間を使える、またはそのための時間をつくりだせる。


トリマーの仕事を楽しむのはもちろんですけど、仕事以外の生活も大切にできること、つまり「人生を楽しむためにこの仕事をする」----こうした考え方やライフスタイルをサポートしてくれる技術が手早く、美しく、楽に仕事できる北アメリカのペットグルーミング(スピードトリミング)だと思うのです。


 言ってみればあたりまえのことですけれど、これは日本でもどこでも十分にできることです。もし、あなたのめざすキャリアがこのようなトリマーだとしたら、当スクールは少しはお役に立てるのではないかと思います。

  


( 回答者 / Minnie )

 ★当トリマースクールのカリキュラム、北アメリカのグルーミングに関してのこれ以外の質問にもよろこんでお答えします。



[質問]

  1. トリマーになるには-日本の北米の違い >>
  2. 本当に半年ぐらいで技術を学べるのか? >>
  3. カナダで学んで日本で就職できる? >>
  4. ペットトリミングとショートリミングの違い >>
  5. カナダの技術にはどんな利点があるのか。




[ 参考記事 ]

スピードトリミングについて-1





トリマー留学・FAQ

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